碧の日々徒然

碧の日々のことを徒然と

映画66本目 『パラドクス』2016年公開作品

さて夜も更けて、先程のアドレナリンのせいで全く眠れないです(笑)こんばんは、碧です。ニャンコズはあの後おっきな一鳴きを聞かせてネグラに帰った模様。グルニャンが落ち着いて、私も一安心です。アレルギーの方も早急対処だったので今のところ蕁麻疹もなく過ごしてます。大きくなれよー、ちびっ子。それにしてもアドレナリン出過ぎで、まったく眠気ない、困ったね。


さて、ループネタばかり続けてましたので、今夜のホラーの宴もどうせならループネタに行ってみようと思います。メキシコ映画だったかな?ただしちょっと難しいです。

これ実はすっごい意味ありげなポスターなんですけと、実はこの場面映画の中には存在しません(爆笑)←見逃したかと思って数回見てみましたけど、本気でありません(笑)そんなポスターありなのか?ありだからあるんだな(笑)

とあるビルへと飛び込んだ犯罪を犯した兄弟と彼らを追う刑事。非常階段で1階へと下りたはずの彼らの前に、なぜか最上階である9階が現れ、何度も1階へ下りても同じ現象が発生するのに三人は混乱をきたしていく。一方、どこまでも続く一本道を車で走っていた家族は、いつの間にか元の道に戻っているのに気付く。それぞれが謎のループを繰り返す空間から抜け出そうとする状況で、刑事に足を撃たれたカルロスは生命の危機にさらされ、一家の長女カミーラは持病の発作を起こしてしまう。

シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭やバンクーバー国際映画祭などで称賛を浴びたスリラー。1階へと下りると最上階の9階へと戻るビル、いくら進んでも同じ道に帰ってしまう道と、不気味なループ空間に迷い込んだ者たちの運命を追い掛ける。


監督はアイザック・エスバン。ウンベルト・ブスト、エルナン・メンドーサらが出演。異様なシチュエーション設定に加え、伏線を張り巡らせた物語にも圧倒される。 


さてここからは何時もの如く、ネタバレ・感想になります。未鑑賞の方はお気をつけください。でも実は今回はネタバレがちょっと自信ない(笑)






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というわけで先ほども言いましたが、パッケージの場面は存在いたしません(笑)ポスターだけ見るとタイムループスリラーかと思いますが、実際はループするのは【場所】で、内容もスリラーというよりは哲学的で実はちょっと難解映画。ただ難解映画とはいえ、わりとラストは説明的な親切設計。そのおかげでざっくりと内容は分かるはずなんだけどなぁ?私にはちょっと難しすぎて何回かプレイバックいたしました(笑) 


ちなみにこの作品のテーマは【人生】とのこと。それは分かる。分かるんだが分からないのは多分ループの繋がりをメモか何か作ってみたら分かりやすいんだと思う。


注意点というか、難解すぎて事の真相が分かり始めるまでに飽きてしまう可能性もなくは無いです、でも100分程度の映画なので頑張っていきましょう!長いけども(笑)


ジャンルはシチュエーション・ループ・スリラー。同じ状況を繰り返しながら真相に迫る、やり直し型サスペンス?らしい。もうちょっとここで一旦意味を思案する私。こんな感じなので、最初は確実に『え?』という感じになる人がいるはずだ。私のように(笑)


ある意味落ち着いて考えると『世にも奇妙な物語』的な感じのお話なんだと分かるでも、それなりにちゃんと繋がりと理由があるので、そこが分かってくると面白いかな。​ ネタバレ構成は以下のとおり。 因みにこのネタバレ構成は、一先ずは映画を見たことがある前提で書いております(笑)


その1;終わらない階段

カルロスは弟オリバーと自宅に、そこに刑事のマルコが踏み込んできて銃を突きつける。 カルロスとオリバーは犯罪に手を染めており、マルコは母親を殺すとオリバーを脅し自白を強要した。カルロスとオリバーは避難階段に逃げ、9階から階段を駆け降りる。しかし追いかけてきたマルコが発砲したためカルロスが脚を負傷。

オリバーはカルロスを抱え階段を降りるが、その途中でどこからか爆発音がする。 ビルの階段はなぜか1階より下まで続いており、1階の下は9階になっていた。しかもマルコが階段を上がると再び9階に戻り、その先には階段を降りた先にいるはずの1階にカルロスとオリバーが。

1階の踊り場には食料と飲料の自動販売機があったため、オリバーはペットボトルの水で兄の応急処置をする。オリバーはマルコを責めるが、何故撃ったかマルコにも何故か上手く説明できず、マルコのポケットには見知らぬミニトランプが何故か入っていた。マルコには妻と三人の娘がおり、この日は結婚記念日の食事の予定だった。

そして閉じ込められて26時間、全部食べたはずの自動販売機の食料は全て自動販売機に戻っており、パニックになったマルコに、オリバーは銃を奪って突き付ける。


その2;終わらない道路

舞台は10歳の少年ダニエルの一家に移る。

この日ダニエルは妹カミーラと母サンドラ、サンドラの再婚相手で義父ロベルトと一緒にダニエルの実父を訪ねる日だ。 ロベルトは車で目的地のホテルに向かうが、車内に見知らぬ竹の切れ端があることに気がつき何気なく窓から捨てる。

ロベルトは途中立ち寄った無人のガソリンスタンドで、知らずにアレルギー性喘息持ちのカミーラに与えてはいけないジュースを飲ませてしまう。 カミーラは次第に体調が悪化し呼吸困難になるが、ロベルトは預かっていた吸入治療薬を誤って落として壊してしまう。 治療薬を取りに一度家に帰ろうとするが、どれだけ車を走らせても道は永遠に続いており、まっすぐ走っているはずなのに元のガソリンスタンドに戻ってきてしまう。

時間がどれだけ経っても日は沈まず、ガソリンスタンドには食べたはずの食品がいつのまにか戻ってくる。やがてカミーラの体調はますます悪化、とうとう意識を失い命を落とす。 サンドラとロベルトは色々と試すが、ここから出られないことがわかるだけだった。


その3;35年後

舞台は階段室に戻りオリバーらが、閉じ込められてから35年が経過。兄カルロスは既に白骨死体となり、マルコは老人となり立てなくなっていたが、オリバーは年こそとったものの日々筋トレをして健康そのものだ。 階段室の壁にはマルコが書いた家族の絵やここでの日数を数えたカウントが所狭しと書かれており、踊り場の至る所にゴミが散乱する。

その晩深夜に突然目覚めたマルコは、突然マルコやその家族は存在しないと言い出し、自分はダニエルだと言い出す。


ダニエルらが閉じ込められて35年後の道路も同じような状況になっており、ダニエルはロベルトと母とは別れて暮らしていた。 その日サンドラは老衰で息を引き取り、ロベルトはダニエルを呼び出していた。ところがロベルトは突然頭を抱えて苦しみ出し、私はロベルトではないと言い出す。

ロベルトは幼い頃遠足で指導員と竹の筏に乗っていた時同じ経験をしており、その時は友人のファンが亡くなり指導員と筏の上で35年間を過ごしていたという。その後指導員が亡くなり車に乗ったロベルトは元の名前を忘れ、そこにいたダニエルらの一家を乗せて走り出した。


その4;永遠の世界の秘密

それぞれ別の世界で死を迎えつつロベルトとマルコ(=ダニエル)は、この無限地獄は現実世界のための偽りの装置で、現実世界の幸せとエネルギーを産むための犠牲であると話す。 無限地獄での35年間は、若年者の方がうまく過ごすことができ現実世界でもうまく行くが、年配者は無限地獄での時間を有意義には過ごせない。更に無限地獄を抜けた時全てを忘れてしまうので、自分の名前を忘れないよう名前をしっかり書いておき、ロベルトは車に、マルコはエレベーターに乗らないように言い残してそれぞれ息絶える。

その後ダニエルは35年間全く見ることのなかったパトカーを見つけ、迷いながらも結局乗り込んでしまう。車内にあった手帳を見たダニエルは全てを忘れ、長く伸びた髪を切ってマルコになり、手帳に書かれていた通りカルロスとオリバーの元に向かう。


その5;次の35年間へ

オリバーの前にはエレベーターが現れており、オリバーも迷いに迷った挙句エレベーターに乗り込む。オリバーはその瞬間全てを忘れ、その中にあったカールという人物のエレベーターボーイの衣装を身につける。そのエレベーターに、衣装と共にあった赤い手帳に書いてある新郎新婦が乗り込んできて、カールと共に30階で降りる。しかし30階は出口のない廊下になっており、新郎はカールが逃したハチに刺されて死が迫っていた。 時は流れあるエスカレーターに老婆の死体が流れてくるが、その手には赤い手帳があった。






というちょっと変わった設定の難解なループ作品。 階段や道路など様々なところで人々がループに閉じ込められるが、このループが35年周期で別の人々に引き継がれて、年代ループもしているためダブルのループになっている。 その設定はちょっと難解だが伏線は丁寧に張られており、きちんと見れば作中で説明されているのでわかる筈。 なので複数回を見るとその設定と伏線がわかるので、ぜひ皆さんもループしてほしい。


一応現代は作中で年代が出てこないため不明だが、年代が明確な他の年代を参考にすると、最初の年を1年目と数えるようなので2017年と推定される。 若年者が35年のループを終えると赤い手帳で別の人物になってしまい、年配者として次の35年のループに入るを繰り返している。

映画冒頭で出てきた新郎新婦は乗り込んだエレベーターでカールとのループに巻き込まれる運命にあり、エスカレーターを流れてくる女性は、その新婦が次のループで亡くなった姿であると思われる。 ルールに従うなら、新婦は年配者としてループしていたカール(元オリバー)が35年後に亡くなったことでループを抜けるが、その後エスカレーターのループに入り35年後に死亡したことになる。 エスカレーターで死亡した老婆は、役割を引き継ぐための赤い手帳を持っていたということだ。


ループの特徴

年長者、若年者、死亡者の3人が基本構成。

・爆発音がループ開始の合図になっている。  

・必ず最初に死者が出る。

・ループ世界の物品は24時間で復活する。

・廃棄物は時間が経ってもなくならない。  

・ループ世界でも時間は進むが、昼夜は変わらない。

・35年経つと年配者が亡くなり、出口が現れる。

・生き残るのは若年者で、次のループの年配者になる。

3人が基本構成だが、道路のループは例外的でロベルト、サンドラ、ダニエル、カミーラの4人だった。 サンドラは年配者に近い役割だったが、前のループの記憶を思い出さなかったことから年配者ではない。 また死亡者が必ず出るよう年配者は操作されており、ロベルトは無意識に吸入機を壊し、マルコは無意識に発砲し、カールはハチを解き放つ。しかしいずれも自分の意思ではない模様。

ループの出口は車やエレベーター等様々だが、必ず次の人物の衣装と赤い手帳が置かれている。 ループを出た若年者は前ループの記憶を完全に失い、映画冒頭でマルコの服に毛髪が付着していたのは、このループに入る直前でダニエルが自ら散髪をしたからで、マルコのポケットにミニトランプが入っていたのもダニエルが持っていたからだ。しかし、マルコになったダニエルは、そのことを全く覚えていない。 因みにロベルトの車に竹の切れ端が入っていたのは、ロベルトが前のループで竹の筏に乗っていたからである。


備考;表世界とループ世界

若年者は次のループで年配者になるが、その年配者は実在の人物とすり替わる形で次のループに入っている。 次のループが始まった段階で世界線が二つに分かれ、現実の表世界とループの裏世界に分離しているのだと考えられる。 ロベルトは前のループを赤い車で脱した直後に家族を車に乗せ、そのまま次のループの裏世界にハマったことが本人の口から述べられている。

この時点で、ループにハマらなかった本物のロベルトの表世界と分離しており、本物のロベルトは無事ダニエルとカミーラを実の父のもとに送り届けているのだろう。

ループする裏世界は表世界で幸福とエネルギーを産むための犠牲であり、裏世界でもうまく過ごせる若年者は表世界でも幸福になり、裏世界でうまく過ごせない年長者は表世界でも悲惨な人生になる。


映画のラストで描かれた各登場人物の表世界でのその後をまとめると

・ダニエル(若年者):警官になり結婚、幸せな家庭を築き三人の娘を授かる。

・ロベルト(年配者):サンドラと喧嘩し離婚、酒と女で財産を失ったまま老人になり、風呂で自殺。

・オリバー(若年者):脚を撃たれた兄カルロスを連れ階段を普通に降りてアパートを出る。カルロスは生存し、図書館で出会った女性と結婚し幸せな家庭を築く。

・マルコ(年配者):捜査ミスで逮捕され、老人になるまで刑務所暮らし。

無限地獄である裏世界はどれも悲惨だが、表世界の人生が幸福とは限らないのが無情。 酒浸りになったロベルトや衰え立てなくなったマルコは表世界も悲惨になっている。


という中々に考えながら見ないと理解が追いつかない映画です。2回目くらいから意味が通じ始めると、赤い手帳の疑問が湧いてくるのですか、作中ではあの赤い手帳に関しては何にもわからないまま終わるので………


あまりわかりやすく説明しにくい映画ですが、もし気になられたらアマプラ配信かレンタルでご覧ください。そしてもっと噛み砕いて碧に説明をください(笑)もう一回見てみるか?


では、そんな訳で今夜はこの辺で、流石に眠るよう努力して見ます!それではまた〜

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