碧の日々徒然

碧の日々のことを徒然と

映画26本目『アイアムアヒーロー』2016年公開作品

碧

さて夜も更けて真夜中過ぎて…すみません、一回寝て起きたんです。こうなると暫しお腹を暖め暇を潰さないとなりません。と言うわけで、スーパーからショッピングモール立て籠りの後は、たぶん予想していた方もいるでしょう、アウトレットパークに立て籠り映画を(笑)ま、この映画の場合、その前にわりと長い時間ヘタレ逃走期間がありますが、そこはさておき

漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄。そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウイルスに感染して襲い掛かってくる。慌てて趣味の射撃で所持する散弾銃を手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。出会った女子高生・早狩比呂美と逃げるが、彼女は歯のない赤ん坊のZQNにかまれて半分ZQN半分人間という状態に。比呂美を連れてショッピングモールに逃げ込んだ英雄は、そこで藪という勝気な看護師と顔を合わせる。


花沢健吾の人気パニックホラーコミックを実写化。突如として広まった原因不明の感染によって大パニックが引き起こされる状況で、決死のサバイバルに挑む者たちの姿を映す。メガホンを取るのは、佐藤信介。大泉洋、有村架純、長澤まさみら実力派が出演。スリルと恐怖が次々と押し寄せる展開はもちろん、鮮烈なビジュアルも見もの。


今更ながらもう10年も前の作品になるんですね。ネタバレしても大丈夫かとは思いますが、感想・ネタバレ含まれますので未観賞の方はご注意ください。





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そういえば最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えているそうで。まぁ映画選びの失敗を防ぎ、時間館に行ったりお金を無駄にしないためにはいいことでしょうね。今回の映画は前に配信もされてたけれど、大概これは有料レンタルなのかな?


さて主人公・鈴木英雄(ひでお)は、名前は『英雄』だけど全くヒーローじゃない。凡人で冴えない漫画アシスタン卜。しかもちょっと妄想癖があって、時々自分の世界に入り込みすぎることがある。自分の作品を世に出す夢を抱きながらも、現実は厳しく仕事もプライベートもパッとしない。同棲しているてっこには『ちゃんとした仕事を見つけて』と日々詰め寄られる。そんな彼には『クレー射撃』と言う珍しい趣味?が。ちゃんと許可証を持っていてクレー射撃用の銃を所持し、その銃が彼の心のよりどころになっている。

ところがある夜てっこと大喧嘩して銃ごとアパートを追い出されてしまった英雄。それでも明け方電話をして仲直りの為にてっこの元を訪れるが、既に豹変して凶暴化したてっこに襲われる。

実は既に数日前からテレビでは異常行動を起こす人々のニュースが度々流れていた。土佐犬を噛んだ女の話とか、前の映画記事でも言ったが


ニュース大事!ほんと!(2度目)


彼女は仕事の際に「ZQN(ゾキュン)」と呼ばれるウイルス患者に噛まれ感染していた。ZQNに噛まれたものはZQNになってしまう、いわゆるゾンビみたい。このゾンビみたいなって表現なのは、このゾンビもどきちょっとこれまでのパターンのゾンビとは質が違う。勿論人は襲って噛みつくし感染はする。でもDQNって言葉があったけど、なんかそれの悪化番って言うか、何となくゾンビ化してても人間性が感染しても暫くは透けて見える。ここが日本らしい作りのひとつだと私としては思う。ゾンビになってから名前呼ばれたり、話しかけられるのは正直やだなぁ


命からがら、なんとか逃げだした英雄だったんだけど世界は一変。街はZQNで溢れ、凶暴化したZQNが次々と他の人間を襲う。それ目の当たりにした英雄は、とにかく逃げるしかないと決意。慌てて愛用の銃を手に、何生き延びるための行動を開始。途中で出会った高校生の比呂美と一緒にタクシーに乗り込んだはいいけれど、乗り込んだもう1人がなんと既にZQNに感染していて、しかもタクシーの運転手まで感染。感染してからのZQN変化速度は傷の場所・大きさとか深さもあるんだろうけど、かなり早い。そして感染しても暫くは自分自身の思考で話したり勝手に動いたりするのは中々不気味で不快感強め。


無事故無違反言いながら、後ろの席に向かって反り返ってこられても、信憑性が低いよ!運転手さん!(笑)


なんとか秀雄の機転でシートベルトで命は助かったものの、2人が気付いた時には他の車も追突し大破した状況。比呂美のスマホで富士山にはZQNがいないという噂を頼りに富士山を目指すことに。

出会ったばかりの二人の間には、少しずつ信頼が生まれていく。けれど比呂美は既に出会う前に肩の辺りを赤ん坊のZQNに噛まれていた。葛藤の末、発症直前の比呂美から逃げるよう叫ばれ、結局逃げ出した英雄だったが、その道の先で別のZQNに襲われてしまう。そこへ現れた比呂美がなんと、女子高生とは思えない怪力でZQNをやっつける。彼女は他のZQNとは違って完全には感染していない、半感染のような状態。虚ろで自我があるかわからないけど、一応人は襲わず、英雄の後を大人しくつてくる。


結局英雄は比呂美と行動を共にし、富士のふもとのアウトレットパークへと辿り着く。ここでは生き延びた人々がアウトレットパークの屋上でバリケードを築き生活していた。

比呂美のことは病人ということにして、ZQNであることは隠した英雄。

屋上のコミュニティは二人のことを快く迎え入れてくれた……ここでは人々は協力し、力を合わせ生き延びているように見える……でもそれはみせかけだけだった。リーダー伊浦は物腰は柔らかいんだけど、二面性のある人物で本当の目的は英雄の持っている銃。そりゃそうだ、日本の中で簡単には銃なんか手に入れられない。

結局英雄は銃を取り上げられてしまうし、比呂美がZQNであることもバレてしまう。比呂美はボウガンで額を撃ち抜かれてしまった。当然ならZQNだって頭をやられたら死ぬはすなんだけど、何故か比呂美は生きていて看護師の藪が比呂美をかくまってくれていた。

逃げるなら協力すると申し出てくれた藪だったんだけど、銃を失ってしまった英雄の心はもう折れてしまっていて。英雄は比呂美を藪に託し、食料調達部隊として動員されZQNの蔓延るアウトレット地下へと突入することになる。この時に伊浦に下克上したヤンキー君が仮のリーダーへ昇格。

お陰で銃は免許まで持ってる秀雄→海外で撃ったことがある伊浦→銃なんか触ったこともないヤンキー君へ移動。

フラグか?これは前もあった胸糞イヤミフラグなんだろう?!(笑)


食料調達部隊は順調に食糧庫に辿り着くんだけど、伊浦の裏切りに合いZQNに包囲されてしまう。なんとか1人ロッカーに隠れた英雄は恐怖で身動きが取れないが、そこへ藪から助けを求める無線が入ってくる。


以前にちっさいオッサンがZQNは日々の暮らしを繰り返しているみたいだなんて教えてくれていたのだけれど、その中の一体。陸上競技の高跳び選手だったZQNが、何度も何度も高跳びの動作を繰り返している内に、なんと三階(かな?)屋上まで飛び越えてしまったのだ。


食料調達部隊が武器をもって出ていて、しかも残ったのは女性や子供ばかり。あっという間に屋上は藪と比呂美を残して全滅。

途中で愛用の銃を回収した英雄は藪達と合流するんだけど、彼女たちはまさに伊浦ZQNに襲われる寸前。そこへ、今まで決して発砲することのなかった英雄の正確無比な一撃がZQNに炸裂する。 


そこからは逃げるための車に向かう最中大量のZQNが押し寄せてくるんだけど、英雄は藪達(とヤンキー君&ちっさいオッサンも)を守るため、ありったけの弾を撃って撃って撃ちまくる。

残念ながらヤンキー君とオッサンはそれぞれ仲間だったやつらや元妻のZQNと相討ちになるんだけど、ここのオッサンのシーンはちょっとしんみりする。


それにしても秀雄のクレー射撃の命中率が異様。勿論クレー射撃の横スライドではなく直線で向かってくるからそうなのかもしれないけれど、ZQNは体格も動きもそれぞれ過ぎて


デブが来た時は、はぁ?!!


ってなった。相撲取りかと思ったけれども、それがラスボスではなく、やはり


ラスボスは陸上競技選手ZQN。


そりゃそうだろうけど、あんまりにも何度も頭を高跳びで打ち付けすぎて、どうみても脳ミソ半分潰れている。お陰で頭の面積1/3くらいになってる!!怖いっ!顔も怖い!


とはいえついに激しい戦いの末に二人を守り切った英雄はまさにヒーローと呼ぶにふさわしい存在に見えた。三人は、伊浦が脱出のために準備していた車に乗ってアウトレットパークを後にする。


この先どんな困難が待ち受けているかはわからないが、『アイアムアヒーロー』は、冴えない日常を送る英雄みたいな平凡な人を描いた漫画。


映画では平凡で何の取り柄もなかった彼が、誰かを守るために立ち上がる姿に感動する。ZQNの描写もすごくリアルで迫力があり見応えがある。ここ近年ではわりと一人一人のゾンビがただモブの風景にならないのは珍しいし、日本だからできたのかもしれない映画。ただ、結構グロいシーンは多いから苦手な人は気を付けてみたほうがよさそうだ。


続編の話もちらほらしたようだったが、結論としては原作漫画を映画化するのは難しいとおもう。私は原作読了済みだが、22巻のうち、映画は8巻まで程度だ。この先の原作漫画は、人によっては理解も難しいし、エンディングにちょっと賛否もあった。私個人は花沢先生らしいかなと思うが、あそこまでを映画で表現するのは困難に違いない。だから、この映画は平凡だった秀雄がヒーローになり、先へ進もうとする。そのシーンで光の中終わるのが最善の終わり方なんじゃないだろうか。


そんなわけで前半のてっこにやられまくるヘタレぶりと後半のヒーロー姿の服装すら殆どかわってない筈なのにかっこよくみえる『秀雄』君を堪能してほしい映画である。

と言うわけで、日付も変わりいい具合にお腹も暖まり眠れそうなので、皆様よいホラーな夢を。ではまた!

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