碧の日々徒然

碧の日々のことを徒然と

映画39本目 『縄の呪い2』2020年公開作品

またもやこんな時間に目を覚ましてしまいました。ちゃんと理由はございます、只今服薬後のダウンタイムでお腹温め中なんで。相変わらず暇になるとホラーの宴を開催してしまう奇人変人碧ですよー。

因みに今回の作品はNetflix限定配信です。でも何故かNetflixでも1が配信されず、散々1を探してみましたが大して情報がないので諦めて2から見てみたという変わり種です。どうやら1に出演していた人が数人いるとしか……なんでや、なんで1を配信せんのだ(笑)

あと関係ないんですけど、邦題ダサすぎませんか?ポスターみたら、原題のままでもよかったんじゃなかろうか?


以前は道士だったフオ。彼は暗い過去のため道士を辞め現在は自堕落生活を送っている。そんな中、霊感少女ジアミンンとたまたま出会い昔の自分と重なったこともあり助けることに。ジアミンの叔父が自殺し、叔母が今度は悪鬼に取り憑かれたのだ。ジアミンはフオに助けを求め除霊の儀式をするが失敗。叔母は、入院することになるが絶望的。悪鬼は、人間を呪い殺し復活しようとしていた...


原題または英題 馗降:粽邪2 The Rope Curse 2という台湾ホラーです。監督はリャオ・シー・ハン。リー・カンション、ウィルソン・スー、ヴェラ・チェンらが出演。

因みに『ちまき送の儀式』は実際に台湾に古くからある風習で、首つり自殺者の魂が怨霊になるのを防ぎ、あの世へ送り出す儀式との事。鍾馗とは邪気を払うものとされ台湾では邪気払いの定番なのだそうです。


さて、ここからは何時もの如く、ネタバレ・感想となりますので、未観賞の方はご注意ください。また今回は一応調べられた前作にも少しだけ記載があります。






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冒頭、5年前主人公・道士フオは悪鬼を師匠と仲間の3人でお祓いしている最中、悪鬼に取り憑かれてしまい師匠の命を奪ってしまった。それ以来道士を辞め自堕落な生活を送っていたが、彼自身は道士としての能力は持ち続けていた。


数年後、YouTuberのジアウェイは霊感のある少女ジアミンに心霊スポットにいる椅子娘を呼び出させその様子を配信中、突然暴走して手に負えなくなる。

(YouTuberがどうも前作の主人公の1人らしい。で、彼女の方が前作のメイン主人公だった模様。しかし、何故に折角生き残ったというのに相変わらず危険性がある方向でYouTuberを継続?……お前はお馬鹿だなぁ……と思うのは私だけか?)

そこに偶々居合わせたフオによって何とか沈めてもらい事なきを得た。これを見たジアミンは『霊なんか見たくないから治してほしい』と訴えるが、フオは『それは俺の仕事じゃない』と言って立ち去る。


ジアミンは既に両親は死に、叔父叔母夫婦に引き取られていた。昔から霊感が強く、自分の不幸は霊能力のせいだと信じていた。そんな時生活費のため霊を呼び出すYouTuberの撮影に協力することにしたのだ。

優しい叔母ユランに対して叔父のツァイは麻薬の売人で粗暴な性格。何時も叔母やジアミンに暴力をふるっていたが、ある時麻薬を運んでいる最中に荷物を結ぶのに使った縄が、実は呪いのかかった縄で(これは誰かが以前縊死に使用した縄ということらしい)叔父は縊死した。その直後から、今度は叔母の様子がおかしくなる。


他にも町で同じ木での首つり事件が多発し、悪鬼の仕業によるものだとわかり、ちまき送りの儀式が行われるがベテラン道士のアシシは体調が悪く、たっての懇願でフオがちまき送りの儀式を行うことに

儀式には死者の遺品が必要で、ツァイの遺品も使われていたが、叔母はツァイが大事にしていた悪魔のようなオブジェを入れ忘れた事に気が付き、後を追う。しかし儀式は警察により止められやむなく中断することになる。本来は見ていてはいけないもののようだが、叔母が乱入したのをいいことにYouTuberも何故か乱入し動画撮影をしている。

(因みに道士側にも撮影班をしているお兄さんがいるが、こちらは道士の1人なので対策をしながらの資料撮影?みたいな感じなのか?ここら辺は何も説明はないので想像の範疇だが結果的にYouTuberはその後映像を見ておかしくなって死んでいるので撮影はアウトだったみたい)

このちまき送の儀式は台湾にある風習で、作中ではフオが道士として鍾馗に扮し儀式を行っていた。

この頃から叔母は悪霊に憑りつかれて、日々奇行に走る。フオはジアミンの家に行き、叔母の悪霊払いをすることにし、ジアミンに手順を説明するが結果的に失敗。悪霊は完全に叔母を乗っ取ってしまった。

しかも憑りついた悪霊は5年前にフオの師匠を死に追いやった凶悪な悪鬼であることがわかる。遂にフオは自分の過去と向き合い決着をつけるべく、悪霊と戦う決心をする。


中盤で警察が縊死が続いた木を倒すところがあるのだが、あの木がどのようなものなのかも実はよくわからない。(これはたぶん前作で描かれていたのかもしれないが、そうだとすると『前作見ないと分からないポイント』だったかも。だって根本から箱は出てくるし、箱から蛇=クチナワがウゾウゾ出てくるし!

気持ち悪い((( ;゚Д゚)))ひいいいいい!!)



さて悪鬼と戦う決心をしたフオはジアミンの家に飾られていた悪鬼の像を廃墟に運び払う事に。しかし、乗っ取られそうになったジアミンを助けフオは死んでしまう。


実は肝心のジアミンの霊能力がどの程度なのか、ここまで明確にされていなかったので、実は後半まで、【見えちゃうだけの怖がりの普通の女の子】と言った感じだった。

それがフオが鍾馗をおろし、そのフオごと彼女に霊魂としておりたことで、手練れの道士が3人がかりでもかなわなかった悪霊を、たった一人で除霊できるのだから相当な能力の持ち主なのだろう。

(という風に私は解釈した、異論は認める(笑)しっかし、フオ✕鍾馗✕ジアミン>道士3人なのだとしたら、ジアミンの生まれつきポテンシャル高すぎない?)

そして、全てが終わりジアミンは道士アシシの元で自身も道士となるための修行を始める。自分を助けてくれたフオのような道士になるために…………




色々と突っ込み所はあるものの、全体としては面白く見る事が出来た。過去から逃れて逃げ回っていたフオが、自分が果たすべき役割を自覚していく様はオッサンだけど格好いい。

そしてこれまで霊から逃げ回っていただけのジアミンがフオの意志を継いでしっかりと悪霊と対峙し、フオのような道士を目指すのにはウルッとなる。フオ死ななくてもと思ったが、それが自分の運命だったと言われると……(*T^T)



そしてちょっと変わった台湾の葬式文化が面白い。この台湾独特の文化なしには、台湾のホラー映画は成り立たないんじゃないかなと思う。これまでにも台湾ホラーはわりと見ているが、台湾ホラーには葬式文化が頻繁に登場する。場所により対象により、儀式には随分と多様性があるみたいだ。しかも、土地の人達はそれを真摯に受け入れている。

今作でも特に目をひくのは、ちまき送りの儀式で『送肉粽』と呼ばれ、実際の儀式では『鍾馗』役の道士に危険が及ぶこともあるため、映画やドラマ撮影では本物の道士を起用する事が大半なのだそうだ。

本作でも当初は道士が代役を務めるはずだったが、主演のフオ役のリー・カンションが自ら『鍾馗』役を演じたいと希望したそうである。

え?よくあるアクションをスタントマン無しでとは話が違くない?……そう思ったのは私だけか?

そこでスタッフは鍾馗を祀る廟所まで赴き、了解を求めたとか。日本でも同じような事をする演目はあるけれど、今なお台湾には古くからの信仰が生きているという証拠なんだなーと思う次第。危なくなかったんかなと思う反面、鍾馗姿かっこよかったしね。


中々2作目とはいえ前を気にせず楽しめる映画だと思う。それにしてもエンドクレジットであんなに露骨に続き感をだしてくるところは、なんだか一周回って笑えてしまう。お陰でエンドクレジット最後まで待ったしね。内容に関しては見た人のお楽しみではあるが、次作がありますよ宣言なのだ。

何せネトフリには既に縄の呪い3が配信されているからね(笑)でも、この作品だけでも楽しめる作品なので、是非機会があったら見てみて欲しい作品でした。

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