碧の日々徒然

碧の日々のことを徒然と

映画40本目 『縄の呪い3』2023年公開作品

雨が降ったり止んだりの1日。世間では洪水のニュースやら火事のニュースやらと心が痛む話ばかり。そんな世の中だというのに、相変わらず病もあって日々家に籠りがちな自分には少し情けなさを覚える。とはいえ、外部発信への意欲が出てきたのは主治医からもいいことといわれている。元々の私らしい活動性がチャージされつつあるからだ。なので、今日も迷いなくホラーの宴を開催してしまうのは、これも碧という人間だという事。

さて、昨夜前作をあげたので記念すべき40本目もまたもや台湾ホラーで。しかもなんだか昨夜の記事で今一曖昧に書いたところが気になって、昼間に詳細を色々調べてみた。こういう時は正直PCの方がやりやすいと思う。でも、今の私の発信端末はスマホな訳で。三年経過のスマホはやや年を取ってきた。おっと話がどんどん遠退いている(笑)話を戻しましてー

主人公は道士の一家に生まれた青年グアンユー。グアンユーは道士としての父を幼いころから見てきて尊敬もしていたが、自分は道士よりパルクールのインフルエンサーになることを夢見ていた。パルクールの練習を重ね、アルバイトで金を貯めていく毎日。そんなある日、グアンユーは友人のバイトの手伝いで不気味なホテルを訪れる。そこで次々と起こる怪奇現象に襲われ、やがて犠牲者が一人また一人と増えていく。


監督は前作と引き続きリャオ・シー・ハン、脚本:サイモン・マー、チャン・ケンミン。チャン・ティンフ、ウィウソン・スー、チェン・ボージョンの出演。

残念ながらこちらもNetflix限定配信です。それにしてもNetflixは台湾ホラー潤沢ですね。台湾ホラーは絶妙にJホラーに似た湿っぽさや宗教的な空気感が馴染みがある気持ちになると頃がいいのかな?


さてここからは何時もの如く、ネタバレ・感想となりますので、未観賞の方はご注意ください。

後台湾での道教等捕捉で調べられた内容が含まれてます。もしかしたらそこは読んでいただいた方が映画としては分かりやすいのかも??上半分が調べた部分ですので良ければ。

途中にもう1本※※※線張りましたので(笑)頑張って調べたんですが間違っていたら、そこは碧に正しい答えを教えてください。





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粽邪/縄の呪い3(やっぱり邦題より原題の方がしっくりしますよねぇ。確かに縄の呪いは呪いなんだけど、なんか絶妙にダサいというか)では、これまでより更に台湾の風習が色濃く描かれています。

それが何なのか、何も知らなくても、なんとなくだが面白くはあるのですが。まぁその勢いで2作目を楽しめたので。でも、更に風習色が濃くなる3作目をより深く楽しむためには台湾の風習・文化を多少なり知っておいた方が良いと思う訳です。


ということでこの三つ。このシリーズの肝でもある、とりあえずこの三つの言葉を記憶していてね。

粽送り

送肉粽(ちまき送り)は実際に古くから台湾にある風習で、首つり自殺をした人が出た場合、その人の魂が怨霊になるのを防ぐために行う儀式。

映画設定ではなく、本当にこの儀式はある。儀式を行うことで魂はこの世に留まらず、きちんとあの世へ行けるようになると言われる。


儀式は幾つかタブーと決まり事がある。昨日の記事ではここら辺が曖昧だった。

・儀式の時間は外出してはならない

・儀式の行列に遭遇した際には、行列に加わり最後まで参加する

・儀式の最中は名前を呼んではいけない

・儀式の最中は振り向いてはいけない

・儀式の後は呪符を浸した水(符水)で体を拭く事

ここら辺については2作目では全く説明がなかったので、なんで追っかけていった叔母さんやジアミンが行列について歩くのか分からなかった。これらの約束事は儀式の参加者や他の人々を不運や不幸から守るためのものとなっているという。


鍾馗様

鐘馗様は台湾ホラーにおける最強の布陣。もう出てきたら絶対勝つって感じの神様なのだそうだ。日本にはあまりそういう神様がいないのでイメージがつかないが、誰でも名前でひれ伏すとなれば水戸黄門か暴れん坊将軍レベル?を神様で表現というくらいの話?

因みに詳しい解説を読むと、鍾馗は唐の時代の伝説上の人物であり中国の道教系の神様。とても優秀でトップクラスの成績を収めてはいたけど官吏に合格はしなかった。鐘馗はもともと高級官吏になりたくて猛勉強しててスゴイ優秀だったが、何故か試験に受かることはなかった。何故かというと、顔がとんでもなく怖かったからなんだそうである。


は??酷くない?合格ライン越してるのに顔が怖いからダメって?


しかし文献等には唐の顔面凶器と言えば鍾馗ってなぐらい、めちゃくちゃおっかないお顔をしていらしたとも言われているそうで。しかも髭面の大男で顔怖いんじゃなぁ。

皇帝が怖がってしまったというなんとも酷い理由で生涯合格できることはなく、鐘馗は夢を奪われ絶望し自殺。一説には憤死したとも言われている


憤死てヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ


その後、流石に可哀想だってことで皇帝により手厚く葬られた鍾馗なんですが、6代皇帝の玄宗がマラリアにかかり夢で悪魔に悩まされている最中夢に現れ、小鬼を捕まえて食べる姿を見せたという。

翌朝皇帝の病は治っていたということから、魔除けや疾病除けの神様として信仰されるようになった。

現在祀られてたり人形にもなってますが、三国志の関羽みたいに長い髭を蓄え緑色の衣装に黒い冠をかぶり剣を持って大きな目で睨んでいる人形みたことありませんか?

日本では平安時代末期から鍾馗様の信仰がみられ、本田忠勝、前田利家などの旗や陣羽織にも描かれている。


鐘馗=勝機に掛けていたとか。


ちなみに愛媛県の松山市には鐘馗寺というお寺があり、能の演目にもなっている。


鬼月

3作目でしょっちゅうでてくるキーワード。陰暦の7月とも言っていましたが、これはもうざっくり言ってしまえば縁起の悪い日、期間のこと。

鬼月は中華圏(台湾、香港、中国など)で旧暦の7月を指す言葉で、どう縁起が悪いのかと言いますと、この期間は『鬼門』が開き、亡くなった人々の霊がこの世に戻ってくると言われている。しかし地獄の門も開くと言われており、良い霊だけじゃなく悪霊もこの世に戻ってくると信じられているそう。


鬼月には絶対にしてはいけないタブーがあり、以下のような行為は避けられるとのこと。

1. 水辺に近寄らない

2. 病院に行かない

3. 家や車を買わない、引越しをしない

4. 夜中に写真を撮らない

5. 夜中にベランダに服を干さない

6. 夜中に口笛を吹いたり壁を叩いたりしない

7. 後から肩を叩かれたり名前を呼ばれても振り返らない

8. 外で壁にもたれかかったり壁にもたれて休憩しない

9. 最終の電車やバスに乗らない

これらのタブーを破ると悪霊に取り憑かれる言われているという。

さて、縄の呪い3を観るときはこのタブーを頭に入れておいてもう一度再観賞を(笑)そうすると「あれ?」って違和感を感じられて、映画の面白さが倍増します←経験者語る


因みにもっと縄の呪い3を楽しむための用語解説を。作中にいくつか謎の言葉が出てくるんですが、これも気になって調べてみたわけで

クマントン=タイのお守りで、『黄金の男児』の意味何故黄金の男児なんていう名前がついているかと言うと、元々胎児に金粉を張って作られていたからとか。実際の胎児に金粉を張って作るって………どういうことなん???((( ;゚Д゚)))

今も人形としては残っていて、お守りとして大切にされているとのこと。ググるとかなり不気味な像なんですよ?でも効果というのがエグいほど強烈らしい。災いから守ってくれたり、商売繁盛、金運アップ、さらには開運までもあるとかないとか。

信じるか信じないかはあなた次第です!(笑)←なんか某都市伝説番組みたいになった


魁罡(かいごう)を帯びる=グアンユーについてジアミンの師匠は『全陰半陽で魁罡を帯びる』と評していました。

魁罡は干支の一種。12支しか知らないのが普通だと思うけれど、実は干支っていうのは十干と12支の組み合わせの一部。六十干支と言って全部で60通り!で、この魁罡は四柱推命において、特別な意味を持つものだそうで、

・強い意志がある

・独立心がある

・リーダーシップがある

・エネルギッシュでパワフル

・怨霊も逃げ出すほどの強烈な運気

こういうのを持ってると言われているそうな。ただし非常にパワフルが故に荒波にもまれるような人生になる人も多いとか。スポーツ、ビジネスの世界でも成功者はこの魁罡を持つ人が結構いるそうですよ。


さて、ここまで調べてみた内容をまとめてみました。長い?すみません(笑)だって頑張ったんだもん!聞いて欲しいやん?

とにかく台湾ホラーは『鍾馗様』を覚えておけばだいたい話は通じるまであるとかないとか。




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ここから本編のお話でーす。




3がちゃんと2の続編として描かれているので2の主人公だったジアミンも出てきて、しかもしっかり成長してて一人前の道士として登場(涙)


ガリガリのお師匠様もふとっちょの兄弟子(前作で資料動画撮ってましたね)も出てくるし、そこはもはや実家のような安心感。ここにフオが出てこないのが不思議なくらい。

今回の敵も2で出てきてた悪鬼と設定が理解しやすくて助かるけど、実はタイの悪鬼だったんですね。知らんかった(笑)元々悪鬼は7人の魂と身体を使って現代に復活?受肉?することを目的としていましたが、2では結局ジアミンに憑依した鍾馗様に倒され。

しかし今回はこのことでさらに鍾馗様への恨みが増してもりもりにパワーアップして鍾馗を絶対に許さない感を盛り込んでくる。という前提を頭にぶちこんで。


冒頭、(やっとか(笑))退魔師の一家に生まれたグアンユー。才能も有り、周りから見れば素晴らしい跡継ぎだと言われるが、父親は反対中。

鬼月の為に誰もなり手が居ないイベントに呼ばれて、完璧な舞台をこなしたと思いきやラストにパルクールをアレンジし、動画配信をする有り様。因みにグアンユーの親友のグイは撮影係。

だが、伝統劇の鐘馗は鐘馗の源で演技であっても邪気を払う力がある。足の動きすら一つ一つ決まっているのに、グアンユーがでたらめに動き回り挙句鐘馗様の怒りを買う事に。

結果一緒に舞台に出ていた女性はお祓いをして貰う事態。そのお祓いをしたのが前作の主人公ジアミン。


スッカリ道士として一人立ちして、大人になってぇぇ(´ノω;`)ジアミーン!!


しかし神の存在を信じる事の出来ないグアンユーにとっては、お祓いなんて全く信用しない。パルクールは金儲けの手段であって金が貯まったら家を出ると宣言する有り様。だがある日、不気味なホテルのバイトの手伝いで訪れた事から恐ろしい怪奇現象に巻き込まれる事に。


ホテルで起きたのは男性の縊死。この時期は鬼月のため粽送りは道士達も避けるのだとか。でも信仰心のないホテルのオーナー達は、部屋をなんとか片付けたい一心でグイに清掃を依頼。


ここでやっと出てきた呪いの縄。っていうか遺体は片付けてあるのに、何故に縄そのままよ?

因みにこのホテルでの自殺者は、実は前作のエンディング後のオマケに出ていた妊婦夫婦の夫と思われ。既にここに至る迄に妻と子供は死亡した模様。


鬼月だというのに、しかも縊死の縄がある状態で魁罡のグアンユーまで連れてきたわけで。

大体にして粽送りの儀式をする道士がいる限り、鍾馗になる者がでてくるのだから、悪鬼は鍾馗になりえる道士を片っ端から始末していく気マンマン。敵の目的が分かりやすいのはいい。しかし、生贄が『7人』になることを防がなくてはいけないのだけれど、グアンユーはそんなこと知るわけもない。


そんなわけで不安な空気に巻き込まれていくのだけれど、このホテルの女オーナーが実に怪しい。幼い男の子と一緒に暮らしているのだけど、その男の子がこれまた絶妙に違和感を感じさせる。その上、元夫が愛人を連れて乗り込んできてホテルの権利書を寄越せと騒ぐ有り様。


まぁこういう行為をする人には確実に死亡フラグが立つのですよ。


結局元夫、愛人、ホテルの従業員、しまいにグイ迄縊死してしまう。そんな不穏を感じ取ったグアンユーの父は、鐘馗様に扮してグアンユーを助けにやってきたが、なんとグアンユーが鐘馗様に扮している父の名前を叫んでしまう。そのため悪鬼に鐘馗様ではないことがバレて……


そして助けに来たジアミンと兄弟子だが、兄弟子は簡単に操られ戦線離脱。グアンユーがホテルの屋上にある小屋に向かうとそこには縄(糸?)に繋がれた6人の遺体が


なんで部屋の首吊り遺体だけ片付けたんだ?って思ってたら、ここにあった!!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノひゃあああ!!!


なんでこんなと思ったら、実は女オーナーの子供はオーナーが飲酒事故を起こし死んでいた。その子供の代わりに老女(この婆さんの存在が今一分からず、結果途中でクマントンに何なの?!それ!といいながら殺されるもので)からクマントンを譲り受け世話していたのだが、そのクマントンに悪鬼が乗り移り7人の生け贄を集めさせていたのだった。結局オーナー自身が自分で腹を裂き、最後の7人目となる。

その結果グアンユーとジアミンは闇に飲み込まれ悪鬼に殺されかけるのだが、魁罡の力で鐘馗様を体におろしたグアンユーが悪鬼を退治したのだった。


その後伝統劇の鐘馗を演じるグアンユーの姿が。鐘馗の源で演技であっても邪気を払う力がある。父から学んでいた足の動きの一つ一つを守りながらもグアンユーらしい鐘馗様を演じきる。

そんなグアンユーを父と幼い頃に死んだ妹の霊が遠くから見守っていたのだった。



で、今作の特徴に主人公のパルクールという設定があるのだけど、特徴というほどしょっちゅうしているわけじゃない。でもこのパルクールが観客への一種のメッセージになっているのかなーとは思う。

力があるってことは天命とか運命とかそういうものだとは限らない、夢も諦めることもないんだ。

みたいな?ちゃんと守るべきものは守り、それでも自分らしさをだしたとこがそういうことなんかな?と思う次第。



話変わりますが、途中に書くはずが抜けてたんですけどグアンユーの妹ちゃんは幼い頃、川縁で父が鐘馗様を演じている最中川に落ちて溺れてしまったのです。鐘馗様を演じてる父の名前を呼ぶこともできないグアンユーと父の溝はここからできたらしい。その妹と共にグアンユーの舞台を見た後お父さんが最後見守って去っていく姿はちょっと泣けました。

そして、それはジアミンのほうもね……


とはいえ、わりと心理的な葛藤場面が細かく描かれたせいなのか二作目よりは、やや怖さは低め。冒頭から前作にも出てたジアミンの叔母さんが元気に働いているのを見れたのは嬉しいのですが…………ここから先は相変わらずのボーナスステージですね(笑)


この作品のエンディング前の

最後まで見てね!

アピール力というか圧がね?すっごい強くてツボに入るんですよ。みましたよ!?最後まで(笑)そしたらば、なんとまぁ


ジアミン叔母よ、また巻き込まれんのかーい!(爆)


でも、どうやら今度はこれまでの悪鬼ではないような話もちらほらですね。かえすがえすも何故に1を配信しないのかNetflixに聞きたい……。

とはいえ4製作は決定のようなので、お時間ある方観てみてはいかがでしょう?


って、思ってけど分かんないこと多いからさらっとネタバレですが記事読んでからの方が面白いのかなぁ?


なので、碧は試しにもう一回一周して観賞してきます(笑)では、この辺で皆様よい夜を!

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